美容院などでカラーをすると、「今日はシャンプーしないでくださいね」と言われることがあります。
これってカラーが色落ちしてしまうからでしょうか?
またカラーをしたら、いつからシャンプーをして良いのか迷うときもあります。
今回はそんなカラーとシャンプーの関係について詳しく説明します。
1.カラーした日にシャンプーをしない方が良い理由
美容院でカラーをしてもらうと、髪の毛の色もしっかりと定着してばっちり完成したように見えます。
しかしカラーの方法にもよりますが、実はカラーをした直後は色合いが髪に定着しているわけではありません。
カラーをした当日は、髪の毛が空気中の酸素を取り入れながらゆっくりとヘアカラーを定着させている最中です。
カラーをした当日にシャンプーをしてしまうと、ヘアカラーも洗い流してしまう
色合いを長持ちさせたいのであれば、カラー当日にシャンプーをしない方が良いでしょう。
カラーは一見すると髪の毛の表面を染めているように見えますが、実際は髪の毛表面のキューティクルをアルカリ剤によって開き、髪の内部に薬剤を浸透させて色を染めていきます。
つまりカラーをした当日は薬剤の影響でキューティクルが開きやすい状態になっており、お湯で洗い流すことによりヘアカラーが流失しやすい状態になっているのです。
髪を洗う時のお湯の温度が高ければ高いほどキューティクルは開きやすくなってしまうので、普段からシャンプーの際はぬるま湯で洗い流すことも大切です。
色落ちさせないためには、カラーをした当日はシャンプーを避ける!
2.色落ちを防ぐには何日シャンプーを我慢すればいい?
カラーリングの染料はじっくりと時間をかけて髪の毛の内部に浸透していきます。
カラーリングの方法にもよりますが、一般的にはカラー後約48時間かけて髪の毛の組織に浸透していきます。
そのため理想的にはカラー後48時間はシャンプーをしない方が良いのです。
しかしそうなると、カラーをした翌日もシャンプーを我慢しなくてはなりません。
夏場のように汗をかきやすい時期にそれは大変ですし、普段の生活で頭皮が汚れてしまうこともあるでしょう。
そのため2日間シャンプーをしないほうが良いとはいえ、実際はカラーをした翌日にシャンプーをする人が多いです。
シャンプーの回数にも注意
頭皮や髪の毛の汚れを落とすため、シャンプーを2回ほど繰り返す方もいます。
しかし一般的に売られている市販のシャンプーは、髪の毛の汚れを落とすと同時に、カラーリング剤も徐々に洗い流してしまう作用があります。
過度なシャンプーは髪色を退色させてしまう原因となるので、美しいカラーをキープしたいのであればシャンプーは1日1回にしておきましょう。
シャンプーの前に丁寧にブラッシングをし、約1分間しっかりとぬるま湯で髪を洗い流すことにより、髪の汚れの約8割は洗い流すことができます。
3.できるだけ色持ちを良くする方法
カラーが抜け落ちてしまう理由は、キューティクルが開いて、そこから色が抜けだしてしまうこと。
キューティクルが開く原因には、紫外線やドライヤーの熱、プールや海での海水浴といった要因があります。
しかし実は、髪が水に濡れるだけでもキューティクルが開きます。
ですから、美しいカラーをキープしたいのであれば、普段からシャンプーの仕方を意識することが大切なのです。
シャンプーの際はよくブラッシングしてからお湯の温度を低めに設定し、シャンプーの前後にしっかりと洗い流しましょう。
そして力を入れてゴシゴシ洗うのではなく、ゆっくりと摩擦が起きないように泡立てて優しく揉み洗いすることが大切です。
色落ちしにくいシャンプー
シャンプーの中にはカラーを落ちにくくさせる専用のものもあります。
市販でもカラーに特化したシャンプーは売られていますが、その人の髪質により合わないこともあります。
カラーをしてもらった際に美容師さんと相談し、おすすめのものを使うのが良いでしょう。
シャンプーを専用のものに変えるだけで、驚くほど髪質が改善されたり、カラーが長持ちしたりすることも多いです。
例えば、ビハール バイ モードケイズのような、18-MEAというキューティクルを補修する成分を配合したものや、ヘマチンと呼ばれる、カラーダメージをケアして退色を防ぐ効果がある成分を使っているシャンプーを選ぶといいでしょう。