頭皮がかゆい原因には次の6つが考えられます。
- 市販のシャンプーを使っている
- ヘアカラー、パーマ、アレルギー
- ストレス
- 皮脂欠乏性皮膚炎
- 髪を自然乾燥させている
- 脂漏性皮膚炎
ここでは、それぞれの詳しい原因と対処法や、おすすめのシャンプーをご紹介していきます。
1.かゆみは2つの皮膚炎が原因
頭皮がかゆい!
その原因は頭皮の炎症です。
頭皮の炎症には2つの皮膚炎が関係しています。
皮脂欠乏性皮膚炎と脂漏性皮膚炎です。
それぞれどういったものなのか、詳しく見ていきましょう。
1-1.皮脂欠乏性皮膚炎とは?
皮脂欠乏性皮膚炎とは、皮膚が乾燥してバリア機能が失われ、外部の刺激に対して過剰なかゆみを感じてしまう症状です。
これが頭皮に現れると頭皮がかゆくなってしまいます。
頭皮がかゆいと搔きむしってしまい、頭皮を傷つけてバリア機能が低下します。
それによりさらにかゆみが増してしまうため、なかなか治らないのです。
原因は、皮脂量が不足するため。
年齢による皮脂の分泌量の低下や、様々な原因によって頭皮が乾燥してしまうことによって起こります。
1-2.脂漏性皮膚炎とは?
次にご説明するのが脂漏性皮膚炎です。
皮脂欠乏性皮膚炎とは逆に、頭皮の皮脂が多いことによって起こります。
脂濡性皮膚炎は、皮脂を好むマセラチア菌が皮脂の過剰分泌をエサに大繁殖して、頭皮に炎症をおこしてしまうのが原因です。
はじめに大きなフケができ、毛穴に詰まった皮脂が酸化するとにおいが発生する段階からはじまります。
症状が少しすすむと、炎症やかゆみの症状がでます。
そして悪化していくと、かゆみもどんどんひどくなって、かさぶたのようなものができます。
炎症が進み続けると抜け毛につながることもあります。
それでは、どうしてこのような皮膚炎が頭皮に起こるのでしょうか?
その原因は意外にも普段のヘアケアの方法に関係していたのです。
2.頭皮の皮膚炎を引き起こすもの
普段行っているヘアケアが原因で、頭皮が乾燥したり、べたついたりして炎症の原因になっていることがあります。
かゆみの原因となる6つの原因をについて見ていきましょう。
2-1.市販のシャンプーを使っている
市販のシャンプーは洗浄力が強いものが多く、頭皮を乾燥させてしまいます。
それにより頭皮のバリア機能が失われ、かゆみが発生することがあります。
また、洗浄力が強いシャンプーを使い続けていると、頭皮の皮脂腺が活発化しすぎて、皮脂の分泌をコントロールできなくなります。
その結果、皮脂を過剰分泌するようになり、脂漏性皮膚炎の原因になる可能性があるのです。
2-2.ヘアカラー、パーマ、アレルギーが原因
ヘアカラー、パーマで頭皮がかゆみを引き起こしてしまう場合があります。
ヘアカラー、パーマは刺激の強い薬剤を使用しますので、肌が敏感な人や弱い人は、頭皮に炎症ができてかゆくなってしまうのです。
今まで大丈夫だった人でも、その日の体調などで、じんましんや湿疹などのアレルギー反応が出てしまうこともあります。
2-3.ストレスが原因
ストレスは誰にでもあるものですが、それは体調や肌だけでなく頭皮にも影響してきます。
ストレスから来るかゆみの原因は頭皮のべたつきです。
体が緊張状態になることで、汗をかきやすくなってしまったり、皮脂が過剰分泌をおこし頭皮がベタつきます。
それにより脂漏性皮膚炎を起こし、頭皮がかゆくなってしまうのです。
自分では気づかないうちに頭を掻いたりしますが、それも悪循環で、頭皮が傷ついてかゆみが出て掻いて、また頭皮が傷ついてと繰り返しになっていまいます。
仕事でのストレスのほかにも、不規則な食生活や睡眠不足や生活習慣でなども体に負担をかけ、ストレスはがたまります。
自分に合ったストレス発散方法を見つけておきましょう。
2-4.シャンプーのやり方が原因
シャンプーのしすぎによる頭皮の乾燥がかゆみの原因になります。
かゆみがある場合、フケや炎症、かさぶたなどができる場合も多いため、頭皮をきれいにしようと必要以上にシャンプーをする方もいます。
しかし、過剰に頭皮を洗うことで乾燥し、頭皮のバリア機能も失われるため、余計にかゆみが増してしまうのです。
すすぎのときのシャワーの温度も重要です。
40度を超えるような熱いお湯だと肌と同じように頭皮も火傷した状態になってしまいます。
皮脂を洗い流すには38度が適度といわれています。
2-5.髪を乾かさずに寝ている
ドライヤーの熱ダメージを気にしたり、夜遅く帰ってきて疲れていると、髪を乾かさずに寝てしまっていませんか?
髪は湿った状態だと雑菌が増殖してしまいます。
この雑菌により炎症を起こして、かゆみの原因になることがあります。
2-6.夏、冬のかゆみの原因はエアコン!?
かゆみの原因になるものの1つにエアコンがあげられます。
エアコンをつけることで室内の湿度が低くなって空気が乾燥し、それによって頭皮も乾燥してかゆみが出てくるのです。
冷房でも暖房でも、エアコンの風を直接うけたり、暖かすぎる室内で汗をかき蒸発すると、頭皮の潤い、水分が失われてかゆみの原因となります。
ここまで頭皮がかゆくなる6つの原因を見てきました。
ここからは、女性の頭皮のかゆみの対処法について見ていきたいと思います。
3.頭皮がかゆい時の対処法
頭皮のかゆみを抑えるためには、
- 頭皮のバリア機能を復活させる
- 雑菌が繁殖しない状態にする
の2つが重要になります。
どんな対処法があるか順番にご説明していきます。
3-1.かゆみ対策におすすめのシャンプー
市販のシャンプーは、女性にとっては刺激が強すぎます。
特に年齢と共にホルモンバランスの影響で皮脂の分泌量が減ってきますから、低刺激のアミノ酸系のシャンプーを使った方がいいでしょう。
そして、頭皮のバリア機能を正常化させるためには、保湿も必要になります。
かゆみ対策のシャンプーの条件は、
- 低刺激なアミノ酸シャンプー
- 保湿効果が高い
- 炎症を抑える作用がある
といった3つの条件になります。
どういったシャンプーがあるかは、以下の記事でご紹介していますのでチェックしてみてください。
フケ、かゆみ対策に効果があるシャンプー一覧
フケ、かゆみ対策に効果があるシャンプーの一覧です。 ◇オススメのシャンプーも合わせてチェック! フケかゆみ対策に超絶効果!3つのシャンプーご紹介 わたしのきまりクリームシャンプー すこやか地肌美容液シ ...
3-2.化粧水やオイルを使う
肌とおなじで頭皮も年齢とともに潤いがなくなっていきます。
頭皮の保湿のためには、頭皮用化粧水やオイルがおすすめです。
特に頭皮にトラブルがある場合は、すこやか地肌のような専用の頭皮用美容液がいいでしょう。
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3-3.シャンプーのやり方を見直す
正しいシャンプーの仕方は、しっかり泡立ててから、頭皮を指の腹で洗うことです。
頭皮を痛めてしまうので、爪をたてて洗わないように注意しましょう。
そして洗ったあとのすすぎがとても大事です。
頭皮にシャンプーが残らないように、丁寧に2~3分かけて洗い落とすようにします。
またシャンプーの回数は1回で大丈夫です。
1日何回も洗うことや、1度に何回もつけるのは逆効果になります。
3-4.髪の乾かし方
髪を湿った状態で放置しておくと、雑菌が増える原因になりますので、お風呂上りにはできるだけすぐ乾かすようにしましょう。
ドライヤーで頭皮を乾燥させないためには、事前のタオルドライが重要です。
タオルドライでしっかり水分をとっておくことで、ドライヤーの時間を短くすることができるので、頭皮の乾燥を防ぐことができます。
4.まとめ
頭皮がかゆいのは、頭皮の乾燥、または皮脂の増加による雑菌の繁殖が原因でした。
これらは女性の場合はホルモンバランスの変化がきっかけとなる場合が多いですが、日ごろの間違ったヘアケアの影響と重なって起こる場合が多いでしょう。
かゆみの対処法のポイントは、
- 乾燥させない
- 保湿する
- 頭皮を清潔に保つ
の3つになります。
これらを守って健康な頭皮を取り戻してください。
健康な頭皮を守ることは、美しい髪を育てるのにも重要になってきますので、是非実践してくださいね。