頭皮の汚れや整髪料を落とすために使用するシャンプーですが、市販の安いシャンプーの多くは髪と頭皮にダメージを与える成分が含まれています。
特に、汚れを落とすために使われる硫酸系成分には注意が必要です。
そこで、シャンプーの成分についてまとめてみました。
1.シャンプーの洗浄成分には種類がある!?
シャンプーといえば頭皮の汚れを落としてくれるアイテムですが、どれも同じではありません。
頭皮に潤いを与える成分や髪にハリを与える成分など、それぞれのシャンプーが売りにしている成分はもちろん、洗浄成分にも違いがあります。
市販されているシャンプーの主な洗浄成分は
- 石鹸系
- アミノ酸系
- ベタイン系
- 硫酸系(高級アルコール系)
の4つです。
石鹸系
洗浄力が高く自然に優しいのがメリットですが、洗った後にきしみやすくカラーやパーマが落ちやすいというデメリットがあります。
アミノ酸系
洗浄力や泡立ちはあまりよくないのですが、その分髪や頭皮に優しい成分です。
ベタイン系
天然由来で肌の弱い人でも使えるほど低刺激というメリットがある一方、泡立ちや洗浄力はよくありません。
硫酸系
洗浄力が高く、泡立ちも良いので洗い上がりはスッキリするのが特徴ですが、髪や頭皮に刺激を与える危険性がありおすすめできません。
なぜなら、硫酸系の洗浄成分は分子が小さく、洗浄力や脱脂力が強すぎるからです。
洗浄力が強いのは嬉しいことと思いがちですが、肌を刺激して肌荒れや抜け毛の原因になることも考えられます。
シャンプーを選ぶ際は、成分も意識してみましょう。
2.市販されているシャンプーの多くは硫酸系が使われている!?
シャンプーの洗浄成分の種類について説明しましたが、市販されているシャンプーの多くは硫酸系(高級アルコール系)の洗浄成分が使用されています。
高級アルコールといっても、一般的に高級といえる成分のアルコールというわけではありません。
シャンプーに使用されている高級アルコールとは油性で、アルコールの分子の中に炭素が6つ以上含まれているもののことです。
一方、アルコール中の炭素が5つ以下のものは低級アルコールといわれ水性です。
高級アルコールは油性なので汚れが良く落ちるようになりますが、その分、髪や頭皮への刺激も強くなります。
「髪や頭皮の刺激になるのにどうして使っているの!?」と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。
確かに、髪や頭皮を健やかにすることを売りにしているシャンプーが多いのに、なぜわざわざ刺激のある成分を使用するのか疑問に思うはずです。
それは、硫酸系の洗浄成分の原価が安いからです。
シャンプーの成分表を確認すればわかりますが、シャンプーの成分で一番多く使用されているのは一番初めに書かれている水で、その次に多いのが洗浄剤になっています。
水の次に多く使用する洗浄剤を安くおさえれば、メーカーの利益も上がるというわけです。
硫酸系の洗浄成分は安くて洗浄力が強く、泡立ちも良いので多くのメーカーで使用されています。
硫酸系の洗浄成分は
- ラウレス硫酸Na
- ラウリル硫酸Na
- ラウレス硫酸アンモニウム
などがあります。
3.どんなシャンプーなら髪や頭皮に安心?
硫酸系の洗浄成分が使用されているシャンプーは安く手に入れることができますが、髪や頭皮のことを考えるとおすすめできません。
そこで知っておきたいのがアミノ酸系シャンプーです。
アミノ酸は人の体の約20%を構成している成分なので、髪や頭皮に与える刺激が少ないといわれています。
硫酸系の洗浄剤と違って、必要な皮脂は残しながら汚れを落としてくれます。
アミノ酸シャンプーはドラッグストアやネットでも購入できるので見てみてください。
ただし、アミノ酸シャンプーには「アミノ酸シャンプー」と「アミノ酸配合シャンプー」の2種類があるので注意が必要です。
アミノ酸シャンプーはアミノ酸を主成分としていて、成分表の水の次に「ラウロイル○○」「ココイル○○」などとアミノ酸系の洗浄成分が記載されています。
一方、アミノ酸系シャンプーは、水の次に「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」など硫酸系の洗浄成分が記載されていて、硫酸系の洗浄成分が主成分となっています。
そこにアミノ酸系の洗浄成分が加わっているだけで、価格も比較的安いのが特徴です。
髪や頭皮へのダメージを防いで、美しい髪を維持するためにも、シャンプーを購入する際は洗浄成分をチェックしてみましょう。
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アミノ酸シャンプーの効果とは?おすすめのシャンプーもご紹介
アミノ酸シャンプーとは、髪の主成分であるたんぱく質に似た成分で作られた洗浄成分を使った、低刺激なシャンプーです。女性の髪にたくさんの良い効果があります。ここでは、アミノ酸シャンプーのメリットと、おすすめのアミノ酸シャンプーをご紹介していきます。