経皮毒とは、皮膚から取り込まれる有害な化学物質です。
女性の場合、子宮への蓄積や子供への影響も心配されています。
シャンプーでも頭皮から取り込まれてしまうということで、化学物質が一切使われていない自然成分のオーガニックシャンプーが注目を集めています。
ここでは、オーガニックシャンプーとはどんなものかや、ドラッグストアで買えるようなシャンプーと本物のオーガニックシャンプーとの違いについてもご説明していきます。
1.オーガニックシャンプーとは?
「オーガニック」は日本語で言うと有機物です。
無機物である化学物質とは反対のものです。
そして、ただの天然成分だけでなく、無農薬で育てられた自然成分で作られたものがオーガニック成分なのです。
化学物質や合成物質は、どうしても経皮毒や髪へのダメージが心配になります。
そういった背景もあって、自然成分で作られたオーガニックシャンプーが注目を集めているのです。
オーガニックシャンプーのメリット
オーガニックシャンプーの一番のメリットは、安心して使えること。
経皮毒の心配もありませんし、合成シャンプーでは頭皮や首がかゆくなるといった方にもおすすめです。
また、低刺激で安全ですから小さい子供にも使えるものが多いのもうれしいですね。
オーガニックシャンプーのデメリット
デメリットは、使われている天然成分との相性が悪いとアレルギーが起こる場合があるということです。
これはシャンプー自体が悪いのではなく、体との相性なので、試してみて合わなかったら変えるしかありません。
天然成分だけで作られているからゆえのデメリットですね。
次に、市販のシャンプーとの違いは何なのかを見ていきましょう。
2.市販のシャンプーに使われている良くない成分
ドラッグストアで買えるような安価な市販のシャンプーには3つの良くない成分が使われていることが多いです。
その3つとは
- 硫酸系(石油系)洗浄成分
- シリコン
- 防腐剤
です。
特に洗浄成分はシャンプーのメインになる成分ですから注意が必要です。
シャンプーは髪を洗うものですから、洗浄成分が最も重要になります。
原価を抑えたシャンプーには、ほとんど硫酸系(石油系)と呼ばれる洗浄成分が使われています。
原価が安くて、しっかり泡立つので洗えている感じを演出できるからです。
しかし、こういった成分はとても刺激が強いので、敏感肌の方はかゆくなったり、肌荒れをおこしたりしやすいのです。
また、硫酸系の洗浄成分は洗浄力が強すぎて、髪がギシギシになってしまいます。
それをごまかすために使われているのが、シリコンなどのコーティング剤です。
指通りは良くなりますが、環境には悪い成分です。
パラベンなどの防腐剤は、殺菌力が強すぎるので、やはり敏感肌の方には合わないでしょう。
防腐剤を使わないと衛生管理のコストが上がるため、安価なシャンプーでは防腐剤を使う傾向にあります。
こういった刺激の強い化学成分が気になる女性の間で、自然成分のオーガニックシャンプーが人気なのです。
しかし、オーガニックシャンプーであれば何でもいいというわけではありません。
本物のオーガニックシャンプーとはどんなものかをご説明していきます。
3.経皮毒のないオーガニックシャンプーとは?
「オーガニックシャンプー」と「天然シャンプー」や「無添加シャンプー」は違うということをご存知ですか?
オーガニックとは、無農薬で育てた自然の素材を使って作られたものと説明しました。
天然成分と同じイメージを持たれている方も多いと思いますが、天然成分を使っていても、農薬を使って育てた成分を使っていればオーガニックではないのです。
また、オーガニックシャンプーと書かれていても、全成分がオーガニックではないものもあります。
「○○○のオーガニックエキス配合」というだけで、オーガニックとうたわれているのです。
化学合成成分が一切使われていない本物の無添加シャンプーを見分ける必要があります。
例えば、ピュアオーガニックシャンプーなんかがそうですね。
硫酸系の洗浄成分がガンガンに使われています・・・
こういったシャンプーが経皮毒の心配があるオーガニックシャンプーです。
(こんなシャンプーはオーガニックシャンプーと呼びたくないですね)
日本ではオーガニックシャンプーの基準が無いのですが、例えばアメリカではUSDAという規格があります。
USDAオーガニック成分を95%以上配合されたものに与えられる認証です。
他にも欧州5団体がオーガニックの世界統一基準を目指して作ったCOSMOSという基準もあります。
COSMOSの認証を取っている国産のシャンプーには、ドットエヌシャンプー
他にも、認証は取っていなくても成分にこだわった安全な日本製のシャンプーはありますので、以下の記事を参考にしてみてください。
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一番いい国産のオーガニックシャンプーはコレ!
オーガニックシャンプーに変えようかなと思っていても、どれを選んだらいいか分からないという女性も少なくないのではないでしょうか。 キシキシしないの? 泡立ちは? 成分は安全なの? 香りは? などといった ...
4.結論!経皮毒のないオーガニックシャンプーはあるか?
日本にはオーガニックシャンプーの基準はなく、オーガニックシャンプーなら全て経皮毒の問題がないというわけではありません。
安全なものを選ぶためには、成分をチェックして、問題ないかを確認する必要があります。
一つの目安としては、USDAやCOSMOSなどの海外のオーガニック認証を取ったものを選ぶこと。
ただし、外国産のものが多いので、きしみやすかったりなど日本人の髪の合わない場合もあります。
数は少ないですが、日本製で認証を取っているオーガニックシャンプーを選ぶのが一番いいのではないでしょうか。