頭皮を乾燥させてしまうシャンプーとは？

シャンプーは髪や地肌の汚れを洗い流して清潔に整えてくれるものですが、種類によっては頭皮を乾燥させてしまうことがあります。

どのようなシャンプーを使うと乾燥してしまうのか、乾燥するとどのような影響が出るのかをお伝えします。

頭皮を乾燥させないようにして健康な髪と地肌を保ちましょう。

１．頭皮が乾燥するとどんな悪影響が出るか？

頭皮が乾燥するとどんな悪影響が出るのか、順番に見ていきましょう。

フケが出る

頭皮が乾燥してしまったときに一番困る悪影響はフケの発生です。

フケは頭皮が乾燥してはがれた頭皮のカスで頭皮が乾燥すると発生しやすくなります。

日本人の多くが黒やこげ茶色など濃い色の髪の毛をしているため、白いフケが発生すると目立ちますし、不潔な印象を与えてしまいます。

かゆみ

頭皮が乾燥したことでかゆみを感じやすくなることもあります。

冬場に肌が乾燥するとかゆくなるのと同じ状態が頭皮でも起こるのです。

炎症や頭皮ニキビ

私達の身体を覆う頭皮を含む皮膚にはバリア機能があります。

ところが皮膚が乾燥するとバリア機能が弱まり、雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

その結果炎症ができて頭皮にニキビや湿疹ができやすくなってしまうのです。

この症状がすすむと髪の毛が抜けてしまい薄毛になることもありますので、頭皮が乾燥しないように十分気を配り、保湿を行う必要があります。

２．乾燥の原因となるシャンプーの洗浄成分とは？

頭皮が乾燥する原因は紫外線や空気の乾燥など複数ありますが、シャンプーの成分も原因のひとつです。

シャンプーによっては頭皮を乾燥させる成分が含まれていることがあるのです。

頭皮を乾燥させるシャンプーの代表的な成分はラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムです。

これらの成分が入ることでシャンプーがよく泡立ち洗浄力が高くなるのですが、洗浄力が高すぎるために頭皮の皮脂を奪いすぎてしまうのです。

過剰に皮脂を奪われた頭皮はそれを補うために皮脂をたくさん分泌します。

そこに髪や頭皮がベタつくからとまた洗浄力の高いシャンプーを使うと、負のスパイラルが起きて頭皮が傷み、乾燥してしまうのです。

またエタノールもシャンプーに安定剤として配合されることがあるのですが、これには皮脂の分泌を抑える効果があります。

使用後にスカッとする使用感を売りにしているシャンプーには多く含まれているのですが、皮脂を抑えるということは乾燥にもつながります。

頭皮の乾燥が気になる人はエタノールが含まれていない製品を選んだ方が安心です。

３．頭皮を保湿できるシャンプーはどんなシャンプー？

頭をしっかり洗うことができる反面、頭皮の皮脂を奪いすぎず乾燥させないシャンプーを探すなら、アミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

シャンプーは高級アルコール系シャンプー、石鹸シャンプー、アミノ酸系のシャンプーの3種類に分類されます。

この中でもっとも洗浄力が弱く保湿力があるのがアミノ酸系のシャンプーです。

高級アルコール系シャンプーは上記で説明した頭皮を乾燥させる成分が含まれていることがほとんどです。

安い値段でドラッグストアに並んでいるシャンプーのほとんどが高級アルコール系シャンプーですが、頭皮や髪への影響を考えるとあまりおすすめとはいえません。

石鹸シャンプーもドラッグストアで購入することができてリーズナブルです。

石鹸シャンプーには上記で説明した乾燥させる成分は含まれていないのですが、石鹸がベースになっているため製品そのものの洗浄力が強く、人によっては頭皮が乾燥してしまいます。

いっぽうアミノ酸系のシャンプーは植物由来の成分を多く使っているため刺激が少なく、肌や頭皮にも優しいので安心して使うことができます。

優しく汚れを落とすため皮脂を奪いすぎるということがなく、敏感肌や乾燥に悩んでいる人でも使いやすいシャンプーです。

また保湿力があるため、頭皮や髪をケアしてくれます。

デメリットは値段が高く高級アルコール系シャンプーの10倍近い価格であることが多いということと、洗浄力が弱いため、人によってはすっきりしない、物足りない、髪の毛がぺったりしてしまう、という悩みを抱える場合があります。

しかし頭皮の乾燥を防ぐという面から考えると、アミノ酸系のシャンプーの使用がおすすめです。