シャンプーを選ぶ基準は人によって違いますが、ブランドや安いからという理由で選んでいる人も多いのではないでしょうか。
毎日使用するものなので安いのは嬉しいことですが、安全性はどうなっているのかも気になるところです。
今回は、市販のシャンプーの安全性について考えてみます。
1.安い市販シャンプーは安全でないものが多い理由
安い市販シャンプーは、スーパーやドラッグストアなどで手軽に手に入れることができますが、安全でないものが多いのが実情です。
その理由は、利益率を上げるために安さを優先した成分を使用してシャンプーを作っているからです。
シャンプーの成分のうち約50%~約70%が水で、洗浄成分でもある界面活性剤が約30%~約40%となっています。
水の次に多く含まれている界面活性剤は、安価なシャンプーでは多くがラウリル硫酸Naが使用されています。
ラウリル硫酸Naは洗浄力が高く安価なのが特徴ですが、必要以上に皮脂を落としすぎるため肌への刺激になる可能性があります。
一方、アミノ酸系洗浄剤は低刺激で肌にも優しいのが特徴です。
ところが、アミノ酸系洗浄剤を使用すると、材料費がラウリル硫酸Naを使用する時と比べて10倍程高くなってしまいます。
高い材料費の成分を使用したシャンプーを手軽な価格で販売してしまうと、利益を上げることができません。
そのため、多少刺激のある成分でも、安くて洗浄力の高い成分を使用しているのです。
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シャンプーの危険な成分と安全な成分の見分け方
シャンプーにはいろいろな成分が含まれていますが、そのうちのいくつかは人体に悪影響を与える可能性があるといわれています。 それではどんな成分が危険で、どんな成分なら安心なのか見分ける方法を知りたいと考え ...
2.ノンシリコンが安全とは限らない
すっかり一般的になったノンシリコンシャンプー。
ノンシリコンシャンプーなら安全だと思っていませんか?
シャンプーに含まれるシリコンは人工的に作られた成分で、髪をコーティングする役割があります。
人工的に作られたということから頭皮に良くないという情報が広まりましたが、ノンシリコンシャンプーだから安全とは限りません。
ノンシリコンシャンプーにもメリット・デメリットがあるのです。
ノンシリコンシャンプーは自然な洗い上がりになる他、カラーリングやパーマの薬剤が浸透しやすくなるというメリットがあげられます。
反対にデメリットとして、髪がきしむことや枝毛や切れ毛を引き起こすことがあります。
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ノンシリコンにしたらきしみがひどい!きしまないシャンプーの選び方
ノンシリコンシャンプーはきしむ!そんなイメージをお持ちではありませんか?ここではシャンプーで髪がきしむ理由と、きしまない、おすすめのシャンプーをご紹介したいと思います。
中には、ノンシリコンシャンプーなのにきしまないという商品もありますが、その場合は他の成分に注意が必要です。
上質な洗浄剤を使用しているのできしまないという場合は問題ありません。
そうでない場合は、シリコンのような役割を果たす他の成分が多く含まれている可能性があります。
そのため、シャンプーを選ぶ際は、シリコン入りかノンシリコンかで選ぶのではなく、上質な洗浄剤が使用されているかどうかで選びましょう。
3.市販のオーガニックシャンプーも危険な理由
オーガニックシャンプーも髪や頭皮に優しいといわれています。
オーガニックシャンプーとは有機栽培の植物を使用した、天然成分が主原料のシャンプーのことです。
有機栽培の植物には化学肥料や化学合成農薬を使用せず、遺伝子組み換え原料も使用しないなどの基準があります。
本物のオーガニックシャンプーは髪や頭皮に刺激を与える成分を使用していないので、頭皮に優しいシャンプーといわれています。
ところが、日本ではオーガニック商品の定義があいまいで、何かひとつでもオーガニック成分が含まれていれば「オーガニックシャンプー」として販売できてしまうのです。
そのため、オーガニックシャンプーとして販売されているから安全とは言い切れません。
例えオーガニックシャンプーとして販売されていても、洗浄力の強いラウリル硫酸Naなどを使用していることがあります。
また、防腐剤として、
- パラベン
- BHT
- BHA
などが含まれている製品もありますが、これらも刺激が強いため避けたい成分です。
安い市販のシャンプーはお財布に優しい商品ですが、配合されている成分に気をつけなければいけません。
シャンプーを選ぶ際はブランドや価格だけでなく、成分も意識して選びましょう。
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一番いい国産のオーガニックシャンプーはコレ!
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