若い頃は真っ直ぐでつやのある髪だったのに、年齢を重ねるほどに髪のうねりが気になってきた、という女性が多く見られます。
最初は少しうねっている程度だったものが段々増えてくると、髪が広がったり、チリチリになったりして、うまくまとまらなくて困りますよね。
ここでは、なぜ加齢で髪がうねってしまうのか、その原因と対策についてお話しします。
1.加齢で髪の毛がうねる原因
元々ストレートだったのに、ある時から髪がうねりだしたという場合は、後天的な理由がいくつかあります。
一つは髪の栄養不足、もう一つは頭皮の血行不良。
そして一番関係が深いとされているのが女性ホルモンです。
加齢によって髪がうねるのは、ホルモンバランスが影響していると考えられます。
女性ホルモンは30代の後半から徐々に減少し始め、40代半ばから50代半ばは更年期と呼ばれる期間に突入します。
更年期にさしかかるとエストロゲンというホルモンの減少が急激になることからホルモンバランスが乱れやすくなります。
女性ホルモンには肌をつややかにしたり、髪を健やかに保つなど、女性らしさを維持するための働きがあるのですが、これが減少することで髪にうねりが出てくると考えられています。
髪の成長に欠かせない女性ホルモンが減少することで、髪自体が細くなったりキューティクルが剥がれやすくなるなど、ダメージヘアになってしまうのです。
それで水分が蒸発しやすくなり、髪がうねりやすくなる原因になります。
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特に40代以降になって急に髪の毛がうねるようになった、という人は女性ホルモンの影響が大きいでしょう。
女性ホルモンのバランスは加齢だけでなく、ストレスやダイエット、疲労などによっても乱れることがあるので、生活習慣の見直しがとても大切になってきます。
2.髪のうねりと頭皮のたるみとの関係
年齢を重ねると肌もたるんできたり、毛穴が目立つようになったりすますね。
頭皮も顔とつながっており、「皮膚」ですから、残念ながら肌と同じように加齢によって衰えていきます。
頭皮にあるコラーゲンが減少したり、表面が乾燥したりすると、弾力がなくなって固くなりたるんできます。
そうすると毛穴にも変化が現れます。
頭皮のたるみと同時に毛穴もたるむのです。
たるんだ毛穴からは髪が真っ直ぐに生えてこなくなるので、髪がうねってしまうのです。
頭皮をさわって動かしてみてゴワゴワした感じがするなら、髪のうねりは頭皮のたるみが原因かもしれません。
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3.髪のうねり対策の方法
加齢は止めようがありませんが、エイジングケアを続けることで老化を遅らせることができます。
大人の女性には市販の安価なシャンプーは合いません。
特別なエイジングケアシャンプーが必要なのです。
また、できる限り生活習慣を整えていくことも必要になります。
3-1.エイジングケアシャンプーを使う
髪と頭皮のエイジングケアを考えた専用のシャンプーがあります。
こういったシャンプーは低刺激で、年齢を重ねた髪と頭皮に優しい成分で作られています。
また、老化した髪や頭皮に栄養を与えてくれるので、乾燥を防いでハリコシがある髪が生える土壌を整えてくれます。
それにより、うねりの改善効果も期待できるのです。
どういったシャンプーがあるかは以下の記事をご覧ください。
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3-2.頭皮マッサージでたるみ改善
頭皮のマッサージをして血行を良くすることでも改善が期待できます。
頭皮のマッサージをすることで、頭皮を柔らかくすることで、たるんだ毛穴も引き締まっていきます。
また、血行が良くなれば酸素や栄養素が頭皮や髪にしっかりと行き渡るようになるので、丈夫な髪を育てることに役立ちます。
指の腹を使って、痛くない程度に優しくマッサージをしていきます。
爪を立てると頭皮を傷つけてしまうので気をつけてください。
- こめかみから耳の上あたり
- おでこの上、髪の生え際
- 頭頂部
- 首の付け根
などをじっくりマッサージしましょう。
髪が乾いた状態でももちろん出来ますし、シャンプーのついでに、頭皮を洗いながらマッサージをしてもいいですね。
ただし、あまり長時間やらないように気をつけてください。
頭皮は非常にデリケートなので、あまり長時間マッサージをするとかえって負担をかけてしまいます。
1日5~10分程度に留めておきましょう。
3-3.ホルモンバランスを整える
女性ホルモンのバランスを整えるのも大切です。
更年期でホルモンバランスが乱れてくるのはある程度仕方のないことですが、生活習慣を見直すことでその乱れをゆるやかにすることはできます。
まずは食生活を見直してみましょう。
たんぱく質やビタミン、ミネラルなど丈夫な髪を作るために必要な栄養素はもちろん摂るとして、女性ホルモンを補うための栄養素も摂っていきましょう。
大豆イソフラボンは一番摂りやすい栄養素ですね。
納豆、きなこ、豆乳、豆腐、油揚げ、おからなど大豆製品に多く含まれています。
ビタミンB6、亜鉛などにも女性ホルモンのバランスを整える働きがあります。
マグロや牡蠣、牛肉などの食材もおすすめです。
日々の食事の中で、出来るだけこのような食材を取り入れることで、女性ホルモンの減少を緩やかにしていくことが出来るでしょう。
3-4.生活リズムの改善
質の良い睡眠を摂ることやストレスを溜め込まないことも大切です。
体質的なこともあるのですが、更年期障害が出やすい人と出にくい人とでは、ストレスを溜めずに健康的な生活をしているかという点もポイントになります。
適度に身体を動かし気持ちをリフレッシュしたり、夜は自分なりのリラックスタイムを作りぐっすりと眠ることで、ホルモンバランスの乱れを少しでも抑えることが出来るからです。
女性ホルモンの減少は仕方のないことだとしても、生活習慣次第でそれを緩やかにしてくことは出来ますので、まずは今のライフスタイルを見直してみましょう。
それによってホルモンバランスが整ってくれば、髪のうねりの改善も期待できます。
4.まとめ
加齢による髪のうねりは、ホルモンバランスの乱れと頭皮のたるみが大きな原因でした。
どちらも気づいてから対処するというよりも、少しでも早いうちから対処することで、髪のうねりを改善していくことが出来ます。
最近ちょっと髪がうねってきたかな?と思ったら、早めに頭皮マッサージやホルモンバランスを整える生活習慣を取り入れてみてください。