髪を洗う方法として「湯シャン」が注目を集めています。
芸能人が実践している方法として、テレビなどで紹介されたことがあるのでご存じの方も多いでしょう。
今回は湯シャンとは何かを説明し、そのメリットやデメリットも解説します。
1.湯シャンとは?
湯シャンとはシャンプーを使わない洗髪の方法です。
シャンプーだけでなく、リンスやトリートメント、コンディショナーなども使用しません。
それらに頼ることなく、お湯が持つ洗浄力のみで髪や頭皮の汚れを落とします。
ただし、やみくもにお湯を使って洗うわけではありません。
シャンプーを用いない分、汚れを落としやすくする工夫が必要です。
ポイント1.お湯で洗う前にヘアブラシで髪をとかす
はじめに髪のもつれを解消しておきます。
洗うときに指が引っかかりにくくなるので、髪が傷むことを防げますし汚れも落としやすくなります。
ポイント2.お湯の温度
お湯の温度も湯シャンの重要なポイントです。
必要な皮脂まで落ちないように、ぬるいと感じるぐらいの温度にします。
温度を上げると洗浄力が増しますが、熱くなりすぎないように注意しなければなりません。
ポイント3.洗い方
頭皮に負荷を与えないように気を付けて、指の腹を使ってマッサージをするように洗います。
髪をお湯に馴染ませるような感覚で、優しく丁寧に洗うことが大切です。
終わったらバスタオルで包み込むようにして水分を取り、最後にドライヤーで乾かします。
これが湯シャンをするときの基本的な流れです。
2.湯シャンのメリット
湯シャンにはいくつかのメリットがあります。
メリット1.必要な皮脂が残る
洗浄力の強いシャンプーを使うほうが汚れは落ちやすいですが、必要な皮脂まで一緒に取り除いてしまう恐れがあります。
皮脂は頭皮を守るバリア機能に関係しており、不足するとさまざまな支障が生じかねません。
- 外部からの刺激に弱くなる
- 細菌やウィルスも頭皮の内部に侵入しやすくなる
- 頭皮が乾燥しやすくなる
などが考えられます。
お湯だけで洗っても、髪の多くの汚れを落とせます。
そして、過剰に皮脂を洗い落とさないので、頭皮環境が改善したり、髪に艶が出たりします。
メリット2.頭皮に優しい
シャンプーに使われる界面活性剤には、頭皮を傷めてしまうぐらい刺激が強いものも存在します。
それに対して湯シャンは、洗浄力が強すぎず低刺激なので、バリア機能を損ねたり頭皮を傷めたりする心配をせずに済みます。
また洗い流したシャンプーが体に残って、ニキビの原因になることもありません。
メリット3.その他、髪や頭皮以外のこと
- シャンプーやリンスなどを購入する手間やお金が必要ない
- 浴室にそれらの容器を置かずに済むので、掃除が楽
- エコの意識が高まったり、自分の髪の状態を真剣に考えたりするきっかけになる
3.湯シャンのデメリット
湯シャンのメリットを知ると、シャンプーをなるべく使わない方がいいと感じる人も多いでしょう。
しかし、実際にはデメリットもあるので注意する必要があります。
デメリット1.汚れが落ち切らない
湯シャンはやはり洗浄力が弱いので、汚れや臭いが落ちずに残ってしまいかねません。
特に大量に汗をかくほど運動をした場合や、ほこりまみれの場所で作業をした場合は、十分きれいにならないケースもあるでしょう。
デメリット2.べたつく
皮脂が多く分泌される人の場合は、洗髪した後も髪や頭皮にべたつきを感じて不快になるかもしれません。
それだけでなく残った皮脂がフケになったり、毛穴につまったりするケースもあります。
デメリット3.薄毛や白髪の原因になる
頭皮環境が悪くなると、血行が衰えるので栄養が届きにくくなります。
栄養が不足すると、髪が正常に育たずに薄毛や白髪になるリスクが高まります。
そのようなデメリットを避けたいなら、低刺激なアミノ酸系シャンプーと併用するのがおすすめです。
一般的にアミノ酸系シャンプーであれば、髪に大きなダメージを与えることはありません。
完全に湯シャンに切り替えるのではなく、一日おきに湯シャンをするなどすれば、汚れや皮脂が溜まっていくのを防げます。
頭皮の状態を見ながら、併用のバランスを調整すると良いでしょう。
◇関連記事
-
-
アミノ酸シャンプーの効果とは?おすすめのシャンプーもご紹介
アミノ酸シャンプーとは、髪の主成分であるたんぱく質に似た成分で作られた洗浄成分を使った、低刺激なシャンプーです。女性の髪にたくさんの良い効果があります。ここでは、アミノ酸シャンプーのメリットと、おすすめのアミノ酸シャンプーをご紹介していきます。
-
-
【低刺激】アミノ酸系シャンプー16個の評価と評判
低刺激なアミノ酸系洗浄成分を使ったシャンプーを、市販、サロン専売問わず16個調査してみました。その中でもとくにおすすめのシャンプーもご紹介しますので、シャンプー選びの参考にしてみてください。